肝臓がんとは
肝臓にできるがんは、大きく分けて2つです。ひとつは肝臓にできる、原発性肝がん。もうひとつが、他の臓器にできたがんから転移した転移肝がんです。原発性肝がんにはいくつか種類がありますが、日本では9割が、肝臓の細胞ががんになる肝細胞がんです。
肝臓がんの症状・特徴
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、健康診断や他の病気の検査をした際に発見されることがたびたびあります。
進行してくると、腹部のしこりや圧迫感、痛みを感じる人もいます。がんは破裂することもあり、その場合は激しい腹痛や血圧低下を伴います
肝臓がんの生存率
国立がん研究センターがん対策情報センターによれば、2003〜2005年に肝臓がんと診断された方の5年相対生存率は27.9%でした。
肝臓がんの原因
肝 臓がんを引き起こす主要因は加齢などによる免疫力の低下と、血液の酸素運搬能力低下による低酸素体質化です。リスク要因として、喫煙や不適切な食事による 体内活性酸素の増加や、体内のタンパク質の糖化などが指摘されています。遺伝子に異常が起こり、がん細胞が発生するケースもあげられます。
肝臓が んに限っていえば、その多くは肝炎ウイルス(C型、B型)の感染が引き起こす慢性肝炎や肝硬変がベースにあります。C型肝炎ウイルスにょる肝がんは約 70%にものぼります。C型、B型ウイルスに感染している人は、現時点で肝炎を発症していなくても、定期的に検査を受ける必要があります。C型肝炎ウイル スなら、インターフェロンに代表される抗ウイルス療法もがんのリスクを減らしてくれます。
ほか、アルコールの摂りすぎも発ガンのリスク要因となります。
一般的な、肝臓がんの検査
- 超音波(エコー)検査
- 超音波を当てて臓器から返ってくる反射をもとにがんの大きさや個数、広がりなどを調べる検査。体への負担が少なく、手間もかからないのが長所です。ただし、部位によっては見えにくいこともあります。
- 腫瘍マーカー
- 体のどこにがんがあるかの目安をつけることができる血液の検査です。ただしがんではない肝炎や肝硬変で陽性になったり、肝臓がんでも陰性になることがあるので、画像による診断も行うのが一般的です。
- CT、MRI検査
- 治療前にがんの広がりや転移を調べるためにはCTやMRIが用いられます。CTはX線、MRIは磁気を使って体の内部を描き出しますが、造影剤を使用する場合はアレルギーが起こることがあるので注意しましょう。
当院の肝臓がんの検査
肝臓がんのステージ
肝臓がんの病期は、がんの大きさや個数、がん細胞が肝臓内のみか、またリンパ節や他の臓器まで広がっているかによって変わります。それぞれに合わせた治療が洗濯されます。
肝臓がんの先進医療
以 前に比べて治りやすくなったとはいえ、患者さんにとって一定の苦痛が続くことにかわりはありません。医療は常に進化しています。標準治療とあわせて、科学 的な根拠をもとに解明された「がんの原因」を根本的に解決する先進治療には、どのようなものがあるでしょうか。副作用や再発・転移などのご不安を抱える方 も、ぜひご覧になってみてください。患者さまがQOLを保ち、心身ともに余裕をもってがんと向き合えるよう、当院がお力になります。
標準治療にプラスする先進医療。
患者さま一人ひとりの症状にあわせた
複合プランが「個別化治療」です。
がんと戦う力を 蓄える治療 |
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がんと細胞の 内側から戦う治療 |
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がんと細胞の 外側から戦う治療 |
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がん細胞を 転移させない治療 |
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