肺がん

肺がんとは

肺 がんとは、肺の気管や気管支、肺胞などの細胞ががん化したものです。進行するにつれ、血液やリンパの流れにのって他の臓器に転移します。日本の場合、がん で死亡する原因のトップが肺がんですが、さらに増加傾向にあるという見方もされています。肺がんには腺がんや扁平上皮がん、小細胞がんと大細胞がんの4種 類がありますが、治療上では非小細胞肺がんと小細胞肺がんの2種類に分類されます。肺がん全体のうち、前者が85%、後者が15%を占めます。

肺がんの症状・特徴

肺 がんの症状として代表的なものは、咳がしつこく続く、血痰が出る、胸痛がある、といったものです。呼吸時に喘鳴(ぜんめい・ぜいめい。呼吸時にぜいぜいと いう音がすること)、息切れ、嗄声(させい・声の枯れのこと)発熱、顔や首のむくみなどが挙げられます。ただ、こうした症状は肺がんでない場合に現れるこ とも多く、見過ごされることも少なくありません。また、肺がんであってもこうした症状がほとんど見られないこともあります。

肺がんの生存率

国立がん研究センターがん対策情報センターによれば、2003~2005年に肺がんと診断された方の5年相対生存率は29.7%でした。

肺がんの原因

肺 がんの原因のうち、もっともリスクが高いのは喫煙です。喫煙している年数と、喫煙の量により危険度は増し、喫煙者の肺がん死亡率は非喫煙者の4〜5倍とも 言われています。ただ、非喫煙者でも、他人が吸っている煙草の煙を吸う受動喫煙によって肺がんの発症リスクが高まることがわかっています。ほか、大気汚染 もリスクを高めるとされています。

一般的な、肺がんの検査

胸部 X線検査
X線を用いて、肺にがんがないかを調べる検査です。肺の末梢に現れる早期の肺がんを発見するのに役立っています。
喀痰細胞診
痰を検査することで、がんから剥がれ落ちてきたがん細胞を調べる検査です。がんができている部位によっては、この検査では検出しにくい場合もあります。
胸部CT検査
X線を使う検査ですが、体を横断する形で体の内部を描き出します。X線検査よりも詳細な検査ができるため、肺がんの診断を行うに当たっては欠かせない検査です。造影剤を使用する場合はアレルギーの可能性があります。
腫瘍マーカー
肺がんが作り出す特徴的な物質を血液から測定する検査です。がんの性質、また広がりを知るための目安として用いられます。がんがあっても腫瘍マーカー検査では異常が出ないこともあり、がんの有無は確定できません。
気管支鏡検査
痰を検査することで、がんから剥がれ落ちてきたがん細胞を調べる検査です。がんができている部位によっては、この検査では検出しにくい場合もあります。
胸水の検査
胸水穿刺細胞診と呼ばれるものです。胸に水がたまっている状態のとき、肺の外にたまった水を抜いてがん細胞があるかどうかを調べます。
経皮的肺穿刺・生検
X線や超音波、CTで確認しながら皮膚の上から肺に細い針を刺し、組織を採取して検査を行う方法です。喀痰細胞診や気管支鏡検査で診断ができない場合に用いられます。
胸腔鏡検査
縦隔鏡検査
開胸肺生検
いずれも皮膚や胸を切開し、がんが疑われる組織の一部を採取して検査を行うものです。いずれも全身麻酔を必要とします。
その他の検査
がんの広がりを調べるため、さまざまな検査が行われることがあります。肺がんの場合は、脳のMRI検査、腹部CTおよび超音波検査、骨シンチグラフィー、PETなどの検査が代表的です。

当院の肺がんの検査

がん遺伝子検査

少量の血液だけでPET、MRIなどでも発見できない微小癌を遺伝子検査で検出し、癌になる前の段階、すなわち前癌病変も遺伝子異常として検出します。

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免疫年齢検査

免疫は40歳以降に低下し、癌の発症や、感染症の増加につながる。あらかじめ自分の免疫能を知ることで、免疫強化などの対処が可能になります。

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活性酸素検査 FRAS4

病気や老化のほとんどは活性酸素が原因。そこで酸化ストレスと抗酸化力を測定し、その結果によりサプリメントや点滴で治療対策を立てていきます。

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CTC(末梢循環腫瘍)検査

ごく初期の段階で病巣が1.2mm大を越えるとがん細胞は血管内に侵入し、血液中を循環します。この血液中のがんの有無を採血のみで高精度に判定する検査です。

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肺がんのステージ

肺がんの病期はがんの大きさや広がりによってT分類という分け方をされ、さらにその部位に転移が見られるかによって病期が決められます。治療方針は病期により決められますが、手術の際に新たな転移が見られた場合、変更されることもあります。

【 T分類 】

T1a 腫瘍の最大径が2cm以下
T1b 腫瘍の最大径が2cmを超え3cm以下
T2a 腫瘍の最大径が3cmを超え5cm以下、あるいは3cm以下で臓側胸膜浸潤がある
T2b 腫瘍の最大径が5cmを超え7cm以下
T3 腫瘍の最大径が7cmを超え、胸壁・胸膜・横隔膜・心膜などに広がっている、または主気管支への広がりが気管分岐部から2未満
T4 縦隔・心臓・大血管・気管などへの広がりがある

【 病期 】

肺がんの先進医療

肺 がんはがんの死亡理由においてトップとなっていますが、医療は常に進化しています。標準治療とあわせて、科学的な根拠をもとに解明された「がんの原因」を 根本的に解決する先進治療には、どのようなものがあるでしょうか。副作用や再発・転移などのご不安を抱える方も、ぜひご覧になってみてください。患者さま がQOLを保ち、心身ともに余裕をもってがんと向き合えるよう、当院がお力になります。

標準治療にプラスする先進医療。
患者さま一人ひとりの症状にあわせた
複合プランが「個別化治療」です。

がんと戦う力を
蓄える治療
【 酸素体質プログラム 】
  • 血液バイタル治療
  • 腸内リセット療法
  • 高濃度ビタミンC治療
  • 深部加熱治療
がんと細胞の
内側から戦う治療
【 アポトーシス誘導治療 】
  • DCAM療法
  • 水素療法
  • IPT療法
  • コロイドヨード療法
  • アルテミシニン注射
  • オーラサル注射
【 がん遺伝子治療 】
  • エンドスタチン遺伝子導入
  • がん遺伝子治療
  • アンチセンス治療
がんと細胞の
外側から戦う治療
【 免疫細胞の活性強化 】
  • 樹状細胞CSCワクチン治療
  • BAK療法
  • 高活性NK細胞治療
  • 自家がんワクチン療法
  • レクチノール皮下注射
  • 腸内乳酸菌
【 腸内免疫強化 】
  • 腸内リセット療法
  • プレバイオジェニック
  • プロバイオジェニック
  • バイオジェニック
がん細胞を
転移させない治療
【 がん幹細胞の根本治療 】
  • 免疫強化療法
  • 樹状細胞CSCワクチン治療
  • BAK療法
  • 高活性NK細胞治療