卵巣がん
卵巣がんとは
卵 巣がんは卵巣に発生するがんで、ほとんど自覚症状がなく、また早期発見の有効は方法はまだ見つかっていません。大きくなってしこりを感じたり、圧迫されて 尿が近くなったりといった症状で病院を受診し、発覚することがほとんどです。90%が上皮性と呼ばれるもので、その他胚細胞性、性索間質性などの種類があ ります。患者数は40歳代から増加し、50~60歳代が最も多くなります。
卵巣がんの症状・特徴
卵 巣がんはほとんど自覚症状のないがんですが、進行すると前述のようにがんが大きくなってしこりを感じたり、膀胱が圧迫されてトイレが近くなったりすること はあります。また、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って転移することがあります。卵巣癌の場合は腹腔内の臓器にがんが広がっていくのが特徴で、腹水や 胸水がたまって初めてがんが発覚する方もいます。
卵巣がんの生存率
国立がん研究センターがん対策情報センターによれば、2003~2005年に卵巣がんと診断された方の5年相対生存率は55.0%でした。
卵巣がんの原因
卵 巣は卵子を育て、排出するという働きを定期的に繰り返しています。その過程で受ける損傷が原因で卵巣がんの原因が作られるとされており、したがって初潮が 早く閉経が遅い方の場合、回数が多いことから発生確率が高まることになります。また、妊娠・出産経験がない方もリスクが高まります。遺伝的なリスクは1割 程度です。
一般的な、卵巣がんの検査
- 内診、直腸診
- 膣から指を入れ、子宮や卵巣の状態を調べる検査です。直腸および周辺の異常を調べるため、肛門から指を入れて調べる検査も行われます。
- 超音波(エコー)検査
- 体の表面、あるいは膣の中から超音波を当てて調べる検査です。卵巣にできた腫瘍の形状を調べたり、他臓器やリンパ節への転移があるかどうかを調べたりします。
- CT、MRI検査
- CTはX線を、MRIは磁気を使用して、治療前に転移やがんの広がりを調べる検査です。造影剤を使う場合はアレルギーの可能性がありますので、医師に相談しましょう。
- 腫瘍マーカー
- 血液検査によって卵巣がんの可能性や転移・再発を調べるために用いられる検査です。治療効果や再発の評価においても、腫瘍マーカーの推移は重視されています。
当院の卵巣がんの検査
卵巣がんのステージ
卵巣がんの病期は手術を行った際、がんの広がりを診断してから決定されます。卵巣への広がりの度合い、腹腔内への広がり、転移の有無などが重要な判断基準となります。
卵巣がんの先進医療
卵 巣がんは発見されたときには進行していることが多く、また女性ならではの心の痛みも伴うがんです。せめて肉体的な苦痛だけでも減らすことができたら、どん なに負担は軽いことでしょう。標準治療とあわせて、科学的な根拠をもとに解明された「がんの原因」を根本的に解決する先進治療には、どのようなものがある でしょうか。副作用や再発・転移などのご不安を抱える方も、ぜひご覧になってみてください。患者さまがQOLを保ち、心身ともに余裕をもってがんと向き合 えるよう、当院がお力になります。
標準治療にプラスする先進医療。
患者さま一人ひとりの症状にあわせた
複合プランが「個別化治療」です。
がんと戦う力を 蓄える治療 |
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がんと細胞の 内側から戦う治療 |
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がんと細胞の 外側から戦う治療 |
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がん細胞を 転移させない治療 |
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