すい臓がんとは
すい臓がんのうち90%はすい管がんと呼ばれるもので、すい液を運ぶすい管の細胞から発症します。早期発見が困難なうえに、発見されたときにはすでに進行していることも多くあります。
すい臓がんの症状・特徴
早 期の段階では、特徴的な症状はありません。進行してくると、体が黄色くなったり、尿の色が濃くなったりする黄疸の症状が出ることがあります。これはすい臓 がんが胆管を圧迫することが原因で起こりますが、胆石や肝炎が原因の場合もありますので検査で鑑別することが必要です。その他、すい臓がんが原因で糖尿病 を発症することもあります。
すい臓がんの生存率
国 立がん研究センターがん対策情報センターによれば、2003〜2005年にすい臓がんと診断された方の5年相対生存率は7.0%。他の部位のどれよりも低 くなっています。すい臓は胃や十二指腸、肝臓、大腸、小腸など様々な臓器の後ろにあるため発見が難しく、発見時にはすでに進行してしまっていることも。進 行も早く、手強いがんとされています。
すい臓がんの原因
す い臓がんを引き起こす主要因は、加齢などによる免疫力の低下と、血液の酸素運搬能力低下による低酸素体質化です。リスク要因として、喫煙や飲酒、そして不 適切な食事による体内活性酸素の増加や、体内のタンパク質の糖化などが指摘されています。遺伝子に異常が起こり、がん細胞が発生するケースもあげられま す。その他、慢性すい炎が原因となるケースもあります。
当院のすい臓がんの検査
腫瘍マーカー
すい臓がんが作り出す特殊なタンパクを血液検査で測定し、腫瘍の診断や経過観察、治療効果の判定に用います。手術後の経過観察では再発の有無判定にとても有効。
PET検査
すい臓がん発見のために、最近行われることが多くなった検査です。放射性フッ素を負荷したブドウ糖液を注射し、取り込みの様子を撮影して全身のがん細胞を検出します。
※ 提携医療機関にて実施
MR胆管膵管造影(MRCP)
MRIを使用して胆管や膵管の状態を調べる検査です。体への負担が少ないので。内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)の
※ 提携医療機関にて実施
すい臓がんのステージ
すい臓がんはがんの大きさや広がり方、転移の有無により病期が変わります。病期に合わせて治療法が選ばれますが、手術をしてみると術前の診断と病期が異なることもあり、途中から治療方法が変更されることもあります。
すい臓がんの先進医療
す い臓がんは進行が早く、患者さまご本人もご家族も、治療方針に迷われることも少なくありません。標準治療に加え、先進医療も併せて検討してみてはいかがで しょうか。当院が、患者様の生活の質を落とさないように、副作用が無く体力を落とさないがん治療で、自然治癒力や免疫を高めながら治療を行うお手伝いがで きましたら幸いです。
がんと戦う力を 蓄える治療 |
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がんと細胞の 内側から戦う治療 |
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がんと細胞の 外側から戦う治療 |
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がん細胞を 転移させない治療 |
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