皮膚がん
皮膚がんとは
皮膚に生じる悪性腫瘍のことを総称して皮膚がんと呼びます。主に高齢者によく見られますが、あらゆる年代に可能性があります。よく見られるもので、リスクの高いものとして基底細胞がん、有刺細胞がん(扁平上皮がん)、悪性黒色腫(メラノーマ)があります。
皮膚がんの症状・特徴
基底細胞がんは皮膚がんの中でもっとも多いもので、顔面によく見られます。転移は少ないものの、浸潤して肌の奥にがんが広がります。放置すると大きな腫瘍となり、他の臓器に転移して死につながる可能性があります。
有刺細胞がん(扁平上皮がん)は悪性度としては中間です。高齢者を中心に、顔面や手足によくできるものです。進行するとリンパ節や肺、脳、肝臓等に転移を起こします。皮膚炎や傷跡と見分けがつきにくい特徴があります。
悪 性黒色腫(メラノーマ)は、悪性度の高さで知られます。メラノサイトというメラニンを作る細胞が悪性化したり、ほくろの細胞ががん化してできるもので、リ ンパ節や肺、骨、肝臓などに転移して死亡に至る可能性があります。非対称形で境界が不明瞭、かつ拡大していくなどさまざまな特徴があります。
皮膚がんの生存率
国立がん研究センターがん対策情報センターによれば、2003〜2005年に皮膚がんと診断された方の5年相対生存率は90.9%でした。
皮膚がんの原因
基底細胞がんは、有刺細胞癌、悪性黒色腫ともに、紫外線の関与が原因として挙げられています。
また、有刺細胞がんや悪性黒色腫の場合は外傷も関連してくることから、いつも刺激を受けやすい場所ががん化しやすいと考えられています。
一般的な、皮膚がんの検査
- 超音波(エコー)検査
- 超音波を当てて臓器から返ってくる反射をもとにがんの大きさを調べます。最初に発生したがんの厚みから進行度を予測したり、リンパ節への転移を探したりするのに役立ちます。
- CT、MRI検査
- 治療前に転移や周辺の臓器への広がりを調べるためにはCTやMRIが用いられます。CTはX線、MRIは磁気を使って体の内部を描き出しますが、造影剤を使用する場合はアレルギーが起こることがあるので注意しましょう。
- PET検査
- 放射性フッ素を含む薬剤を注射し、取り込みの分布から全身のがん細胞を調べます。
当院の皮膚がんの検査
皮膚がんのステージ
悪性黒色腫の場合、がんの厚さや転移の様子によって病気が決まります。治療方法は病期にもとづいて決定されます。
皮膚がんの先進医療
皮 膚がんは、ほくろや傷だと思っているうちに進行していることの多いがんです。想定外のことに驚かれる患者さまは多いのですが、医療は常に進化しています。 標準治療とあわせて、科学的な根拠をもとに解明された「がんの原因」を根本的に解決する先進治療には、どのようなものがあるでしょうか。副作用や再発・転 移などのご不安を抱える方も、ぜひご覧になってみてください。患者さまがQOLを保ち、心身ともに余裕をもってがんと向き合えるよう、当院がお力になりま す。
標準治療にプラスする先進医療。
患者さま一人ひとりの症状にあわせた
複合プランが「個別化治療」です。
がんと戦う力を 蓄える治療 |
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がんと細胞の 内側から戦う治療 |
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がんと細胞の 外側から戦う治療 |
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がん細胞を 転移させない治療 |
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