精巣がん
精巣がんとは
精 巣がんは精巣に発生するがんです。大きく分けてセミノーマ(精上皮腫)、非セミノーマ(非精上皮腫)の2つがあり、それぞれ病状と治療方針が違います。多 くの場合は自覚症状がないため、進行してから気づくことが多いようです。また、精巣がんは転移しやすいため、転移した臓器で起こった症状から精巣がんが発 見されることもあります。
精巣がんの症状・特徴
片 側の精巣が腫れたり、硬さが変化するなどの症状が中心ですが、無痛性のためなかなか気づかないケースが多いようです。その他、下腹部や肛門、陰嚢に痛みを 生じることがあります。その他、精巣がんは転移しやすい特徴があり、肺や腹部リンパ節に転移が見られることがあります。
精巣がんの生存率
近畿がんセンターによれば、がんのでき方によっては5年生存率は100%だが、精巣がん全体で見ると94.4%です。また、病期によってかなり差が出ることがわかっています。
精巣がんの原因
精 巣がんの原因は解明されていない部分がありますが、家族の中で精巣腫瘍になった人がいる場合や、乳幼児期に停留精巣(精巣が陰嚢内に降りず、腹腔など他の 位置に留まる場合)だった場合、妊娠時のホルモン剤投与などでリスクが高まるとされています。精液検査で異常があった男性不妊症の人もリスクが高くなりま す。精巣の外傷については、さほど関連性はないという見解がなされています。
一般的な、精巣がんの検査
- 触診
- 手で触ってしこりを確認する検査です。腫瘍が小さい場合は硬いしこりを、がんが大きくなると精巣全体が硬くなっていることを確認することができます。
- 腫瘍マーカー
- 腫瘍細胞が作り出す物質を血液検査によって調べる検査です。精巣腫瘍の診断のほか、治療効果を見たり、治療後の経過観察をしたりする場合にも使われます。ただし、他の病期が原因で数値が上昇することもあります。
- 画像診断
- 超音波を使用する超音波検査、X線を使うCT、磁気を使うMRIなどを総称して画像診断といいます。転移が早い精巣がんにおいては、転移の有無を調べるCTが重視されます。
当院の喉頭がんの検査
精巣がんのステージ
精巣がんの病期は、精巣がんの大きさや広がり、転移などを考慮に入れて決定されます。また、転移を詳しく調べるために追加検査が行われることもあります。
●精巣腫瘍の病期分類
●IGCC(International germ cell consensus)分類
精巣がんの先進医療
精 巣がんは比較的若い方での発症率が高く、かなり進行してから発見されることが多い上に、非常に転移しやすいという特徴があります。標準治療とあわせて、科 学的な根拠をもとに解明された「がんの原因」を根本的に解決する先進治療も積極的に検討してみてはいかがでしょうか。副作用や再発・転移などのご不安を抱 える方も、ぜひご覧になってみてください。患者さまがQOLを保ち、心身ともに余裕をもってがんと向き合えるよう、当院がお力になります。
標準治療にプラスする先進医療。
患者さま一人ひとりの症状にあわせた
複合プランが「個別化治療」です。
がんと戦う力を 蓄える治療 |
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がんと細胞の 内側から戦う治療 |
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がんと細胞の 外側から戦う治療 |
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がん細胞を 転移させない治療 |
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